"日常の風景" everyday scenery
薄暗いある日、濃いグリーンのグラデーションに囲まれた蝶の様に舞う小花がひらひらと揺れている姿に心を轢かれる。 見ているだけで自然を充分に味える気がする。ふっと感じた・ふっと目に入った、この平凡なひと時に安らぎを感じる事ができるのだろう。哲学者のキーラン・セティヤの言う「非目的の活動」はこういう時間なのかもしれないと撮影をした。何かを達成するためではなく偶々目に入った風景が、忙しい日常において大きな救いになるかもしれない。目標を達成する為に走り続けてきたが、今この時を楽しむことに大きな価値がある。平凡なある事が、人生の空虚さを埋めてくれると言うことなのだろう。
空気が止まった空間 忙しさからの依存から解放される
あらゆる事が思い通りに進むわけもない。時間は完全に思いのままにできないのなら、焦って時を過ごすより逆らうことなくゆっくり動く事も必要なのでしょう。